OLAF in 春の京都 (’11年4月3日 南禅寺・若王子神社・哲学の道・嵯峨清涼寺大念仏)

昨日は、ポカポカ春らしい季節を感じさせる天気だったが、今日はとても寒い。
せっかく咲き始めた桜がまた閉じてしまうのでは?

今日は色々な行事がある所を歩き回ってみる。
楽しみは嵯峨清涼寺で行われる大念仏を見に行く事だ。
始めて見る大念仏。
先日見た能の「百万」の舞台となっていた所だ。
どんなものか、大変に興味がある。

(能「百万」のブログ)

http://olaf-mama.at.webry.info/201101/article_7.html


南禅寺が近いので、南禅寺まで散策をする。
疏水記念館を通り越し南禅寺へ。
疏水記念館の上流、インクラインの桜も未だだ。
咲くと綺麗なのだが残念!

南禅寺の三門へ到着。
何時も大混雑だがシーズン真っ盛りの日曜日に拘わらずガラガラだ。

(昨年紅葉の頃の南禅寺界隈)

http://olaf-mama.at.webry.info/200911/article_18.html

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歌舞伎の『楼門五三桐』(さんもん ごさんのきり)の二幕目返しで石川五右衛門が「絶景かな絶景かな……」という名科白を廻す「南禅寺山門」がこれである。
(ただし実際の山門は五右衛門の死後30年以上経った寛永5年(1628年)の建築だが・・・)
何時もは大行列で中の拝観は覚悟を決めなくては出来ないが、今日はガラガラ。
即、入れる。
「チャンス!拝観しよう。」
500円の拝観料を払い中へ。
凄い急な階段を登る。
「う~~~~~~~~」
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登りきるとぐるりと回廊を廻れる。
誰もいない。
「絶景かな!絶家かな!」の気分は良く分かる。
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名所の琵琶湖疏水の水道橋「水路閣」へ。
こんな人がいない水路閣など見た事が無い。
誰もいない写真も撮れた。
ラッキー!
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哲学の道へ!
途中で見た屋根の鬼瓦。
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途中の若王子神社で「桜花祭」が行われると言う事で寄り道してみる。
ネットによると
この桜花祭は、後白河法皇の熊野詣の道中安全を祈願して行われた祭だそうです。
見るだけではつまらないという方には飛び入りもOKという見物人主流のお祭りの様です。
琴、大正琴、詩吟奉納などあり、雅やかな花見になりそうです。

と書かれていた。

ところが行ってみると”東北・関東沖地震で中止させて頂きます。”との事。
「え~~~~~~~~~~!なんで?」
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哲学の道は、”「哲学の道」散策の集い”が行われると言う。
皆で揃って歩きながら哲学に思いを馳せる!?
お茶席(有料)やさぼてんの即売会もあります。

しかし、人は歩いていない。
何時もはラッシュ並みで歩けない状態なのに!
桜も未だ咲いていないが・・・
山吹の黄色が目立つ!
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例年だと上に桜、川岸にコデマリなのだが・・・
コデマリばかりが目につく・・・
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かなり咲いている所も
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こんな可愛らしい桜も。
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もう一息だ!
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東山を散策したので、バスで嵯峨野の清涼寺へ。
一昨日大覚寺の帰りに寄った所だが、今日は大念仏見物。
午後1時半から大念仏開始。

嵯峨大念仏狂言は、壬生壬生大念仏狂言(壬生寺)、ゑんま堂大念仏狂言(千本えんま堂)とともに京の三大念仏狂言の一つに数えられる。

歴史的には、この狂言は鎌倉時代に円覚上人が見るだけでわかりやすく庶民に仏法を説く手段として始まったとされる。
大念仏狂言(だいねんぶつきょうげん)とは、融通念仏(大念仏)の中興者である円覚上人による念仏の教えを無言劇としたもの。

円覚上人が始めた「乱行念仏」(身振り手振りで仏の教えを示し、口中では念仏を唱える)は、始まり当時は鉦・太鼓を打ち鳴らし、仏の教えを示すことが主眼であったが、その後猿楽等の影響を受け、ストーリー性を持つ内容になって来、同じく猿楽から発展して行った能狂言の影響も受け、室町時代の後半に現在の様式になって行ったものと考えられる。
拡声器のない時代に、仏教を群衆にわかりやすく説くために、大げさな身ぶり手ぶりで表現する無言劇の形態が採用されたという。
念仏狂言が無言劇化した理由については、本来、大衆が念仏をする前で行なわれたものであったために、台詞を発しても念仏の声にかき消されて伝わらないので無言になったとする説もある。


嵯峨清涼寺の念仏会が盛大であったことは、観阿弥作といわれる能「百萬」にその様子が伺いしれる。

演目は「花盗人」「 熊坂」「 船弁慶」の三つだ。

初めは、「花盗人」

あらすじは、説明書によると以下の様なものだ。
旦那とお供が花を眺め、花を切って帰ろうとするが、切った花を泥棒に取られてしまう。
旦那が考えて、お供に縄をなわし、自分が泥棒を捕まえる。
お供は泥棒を縛ろうとするが、間違って旦那を縛り、泥棒を逃がしてしまう。
旦那が怒って横づちを振り上げお供を追い立てて退場する。


境内狂言堂。
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旦那登場。
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お供登場。
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本物の桜の枝。
それを切る。
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「なに、桜を盗まれた!! 
取り返してこい!」
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「嫌だよ~~~~~~~!」
「あっかんべ~~~~~」
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返してもらったが刀を盗まれた。
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「泥縄でも良い。
早く縛れ!」
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「なんで、俺を縛るんだ!」
「バカ者~~~~~~~!」
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次は「熊坂」

あらすじは、説明書によると以下の様なものだ。

熊坂長範は、家来を従え通行人を襲う。
通行人がいなくなると家来に夜盗に向かわせる。
家来たちは、牛若丸と遭遇し次々と倒される。
長範後から続き家来の様子に気づいて介抱するが、介抱の会も無いので手にかける。
長範と牛若丸が遭遇し太刀廻りとなるが、長範は両腕を切られ逃げ帰る。


家来登場。
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通行人を襲い、身ぐるみを脱がせる。
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一番の家来が登場。
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襲って集めた着物を確認。
「未だ未だだ~~~~~~~。」
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熊坂長範登場。
悪者らしい表情。
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牛若丸登場。
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牛若丸に家来が切られる。
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ついに熊坂長範も切られる。
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大念仏は面白かった。
はやし方は 鉦、締太鼓、笛。
静かな動きの背景に、はやしの音がひびきます。
キン、キン、トン、トン・・・・・

その中で大げさな振り付けの無言狂言が繰り広げられます。

教訓は何か??
そんな事関係無く面白い。

能、狂言、大念仏が其々の歴史の中で発展してきたようだ。

熊坂長範は荒川の素盞雄神社の山車にあったことも思い出した。
何かどこかでつながっている。
歴史は・・・?

(素盞雄神社の大祭ブログ)

http://olaf-mama.at.webry.info/201006/article_7.html

今回の滞在は桜は今一つだが、歴史的行事は楽しめた。
歴史が凝縮している京都ならではの楽しみだ。