OLAF in 浅草新春歌舞伎(‘08年1月)

未だ、お正月の雰囲気が残る浅草で新春歌舞伎を楽しんだ。
この歌舞伎は、毎年若手七人集が中心となり、一枚看板の役者さんがやる役をこなし、若手の芸を楽しませてくれる出し物だ。
‘05年に見に行ってから3年ぶり。『今年もきっと楽しめる』と言う期待に心躍らせ出かけた。


('05年の新春浅草歌舞伎の懐かしのパンフ)
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浅草の仲見世通りの入り口に今年の若手七人集の名前が飾ってあった。
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場所は、浅草公会堂。のぼりが立ち雰囲気を盛り上げている。
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入り口には、一都樽や歌舞伎絵が飾り付けられている。
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浅草公会堂の前には“スター広場”があり、ハリウッドのチャイニーズシアターと同じように、有名人の“手形”が飾られている。
自分の手を置いて、大きさを比べる人が引きもきらず。
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入場し、何時もの様にパンフレットを買い込む。
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若手役者さんのファンクラブ、おひいき筋からの欄の花が所狭しと並べられ華やかな歌舞伎の雰囲気をかもし出している。
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浅草公会堂は、歌舞伎座より客席の勾配が強く、また、椅子の前後の間隔も広く座りやすいし、見やすい。
歌舞伎座も建て替えの話が出ているが、少なくもこのような設計になれば見物も楽になるであろう。

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最初は、通常の歌舞伎では見られない『お年玉』と称する役者さんの挨拶から始まる。
この日は中村獅童さんが幕の前に立ち挨拶があった。
『私たち若手は、この芝居の仕上げに一枚看板の役者さんから指導を受けます。
その時はドキドキで大変な思いを致します。
でも考えてみると、これが芸の伝承につながり、私たちもいずれ若手にその芸をこのような形で伝承しなければならないと思っています』といった話があった。
日本の伝統芸“歌舞伎”。なるほどと思われた。
相撲界では、外国人力士が巾を利かせ、相撲を“単なる格闘技”と言うレベルに引き落とされたことを考えると、歌舞伎の世界は良き伝統がこれからもつながって行くのであろうと思われる。
大切な日本人の心を是非伝承してもらいたいものである。

一つ目の出し物は傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
  土佐将監閑居の場
            浮世又平  中村勘太郎
          狩野雅楽之助  片岡愛之助
            土佐将監  市川男女蔵
           女房おとく  市川亀治郎

11月の顔見世歌舞伎で見た出し物と同じ。

近松門左衛門の名作『傾城反魂香』では、勘太郎が浮世又平を、亀治郎が女房おとく、男女蔵が土佐将監を初役で勤めます。不遇の町絵師・浮世又平と女房のおとくは、又平の師である土佐将監に、土佐の名字を許してくれるように願い出ますが、何の功もない又平に、将監は名字を許そうとはしません。やがて死を覚悟した又平が、この世の名残にと手水鉢に自画像を描くと奇跡が起こります。(新春歌舞伎HPより転載)

同じ吃音役でも吉右衛門さんと勘太郎さんでは、こんなに違うものかと感じさせられる。吉右衛門さんの重厚さを勘太郎さんに求めるのは無理と言うもので有ろう。でも、あと何年か後にはきっと父である勘三郎の後を継ぎ、同じような重厚さが出てくるのであろう。
芝居の中で勘太郎さんが物見を命ぜらる場面がある。 勘太郎さんが花道を瞬き一つしないでじっと目を見開いているその様子は、すごさを充分に感じさせる演技で光っていた。

浄瑠璃も三味線も若手。この人達もこの若手の役者さんと共に育っていくのだと思うと

昼休みは、軽く取る事にする。終了が3時と早いので帰りに蕎麦でも食べようとなっている。でも、ワンカップは必須アイテム。

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二つ目の出し物は歌舞伎には無くてはならない超有名な、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
 
 浜松屋店先より
  稲瀬川勢揃いまで
         弁天小僧菊之助  中村七之助
            南郷力丸  中村獅 童
           赤星十三郎  中村勘太郎
            鳶頭清次  中村亀 鶴
            忠信利平  市川亀治郎
          日本駄右衛門  片岡愛之助

盗賊を主人公に据えた『弁天娘女男白浪』では、七之助が弁天小僧を演じ、その悪事の片棒を担ぐ南郷力丸を獅童、五人男を率いる日本駄右衛門を愛之助が勤めます。呉服商の浜松屋へやって来た武家の娘が万引きをしたと思い込む店の人々は、娘を散々に痛めつけますが、まったくの濡れ衣で大変な騒動となります。嫁入り前のお嬢様が傷つけられたと憤る供の侍は、百両の金子を所望しますが、ふたりの意外な正体が顕れます。一方、場所は変わって稲瀬川に〝白浪五人男〟が勢揃いして、名乗りを上げていきます。よく知られた河竹黙阿弥の名作を上演いたします。(新春歌舞伎HPより転載)

これも、有名な歌舞伎には無くてならない出し物で過去、弁天小僧菊之助役を菊五郎さんの当たり役で見た事がある。
有名な“浜松屋店先”と“稲瀬川勢揃い”の幕。
“稲瀬川勢揃い”の場面で白波五人男が見栄を切るとぞくぞくする。

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見物が終わったあとは、浅草寺へ初詣に行く。今年は、あさばに行った時“修善寺”で初詣は終わっていたが、おみくじを引いてない事に気付き浅草寺へ行きお参りをし、おみくじを引いて運勢を占う事にした。
結果は“末小吉”。“末吉”は聞いた事が有ったが、“末小吉”とは?“凶”の一つ前?でも一応“吉”がついているから良しとするか。

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浅草雷門近くの伊勢屋でお銚子とてんぷら蕎麦で本日の仕上げをした。
ハワイへ行く前に、日本を思い切り楽しんだ。