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zoom RSS OLAFの能楽鑑賞 (’12年12月12日 定例公演 狂言:鐘の音 能:恋重荷)

<<   作成日時 : 2012/12/12 21:16   >>

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久し振りに国立能楽堂へ定例公演を楽しみに来た。
狂言:鐘の音 能:恋重荷だ。
何か面白そう。
ゆっくり楽しもう。


9月に来た時は未だ暑い日だったが、今はもう冬。
千駄ヶ谷の街の黄色いイチョウも葉が落ち枝が目立つ。
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久し振りの能楽堂。
未だ時間が早かったので、空いている。
来年のカレンダーなども売っていた。
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初めは狂言:鐘の音だ。
あらすじは以下の様な物だ。

鐘の音(かねのね)

ご主人様は息子が成人したので、お祝いに黄金の熨斗付けにした刀(豪華な刀)を贈ろうと太郎冠者に鎌倉へ【 付け金(刀の一部)の値 】(つけがねのね)を聞いてこいと命令します。
太郎冠者は鎌倉へ【 撞き鐘の音 】(つきがねのね)を聴いてくると聞き間違えて鎌倉に向かいます。
五大堂・寿福寺・極楽寺と撞き鐘の音を聴いてまわりますがいずれも割れた「グワン」という音や小さな「チーン」という音や響きのない「コーン」という音でしっくりきません。
ところが最後に訪れた建長寺の鐘の音は「ジャンモンモン」と音といい響きといい素晴らしいものだったので、ご主人様の元に帰り鐘の音を聴いてきたことを話すと、ご主人様は太郎冠者の聞き間違えに激怒して太郎冠者を追い出そうとします。
するとそこに仲裁人が現われて、太郎冠者が鎌倉中の鐘の音を聴いてきた様子を舞にしてお見せするので、太郎冠者を許してあげて欲しいと提案すると、ご主人様は仕方なく了承して太郎冠者は鐘の音の舞を披露して許してもらうのでした。

鐘の音を聞くため鐘を突く。
(ネットから転載)
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現在もある鎌倉のお寺の名前が次々と現れて親近感を感じる。
金と鐘を間違えるなどは、滑稽で中々面白い狂言であった。

中庭は既に冬の姿になっていた。
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次は能:恋重荷だ。
あらすじは以下のような物だった。

菊を愛好する白河院の庭で、菊の世話をする山科の荘司という者がいました。
荘司は白河院の女御の姿を見て、恋心を抱きます。
女御は荘司の懸想を知り、臣下を通じて荘司に、あることを行えば、思いに応え、姿を見せてあげようと伝えます。
あることとは、美しく装飾され、いかにも軽そうに見える荷を持って、庭を百度、千度廻ることでした。荘司はわずかな望みができたと喜び、下働きで鍛えてきたからやりやすいと、精一杯の力を込めて持ち上げようとします。
しかし、それは大変な重荷で、まったく持ち上がりません。
何度も何度も頑張ってみますが、持ち上がることはありませんでした。
力を使い果たし、絶望した荘司は、この仕打ちを恨み、女御に思い知らせてやると言いながら、死んでしまいます。

臣下から荘司の死を知らされた女御は、庭に出て、荘司の死体を見て、その死を悼みます。
ところが、立ち上がろうとしても巌に押さえつけられるように、身動きできません。
すると、そこへ荘司の亡霊が現れます。
亡霊は、女御のひどい仕打ちに憤り、さんざん恨み言を語り、地獄で苦しんでいることを伝え、女御を責め立てます。
しかし最後に荘司の亡霊は、弔いをしてくれるなら、恨みを消し、女御の守り神となって、幸せを末長く守ろうと言い、去っていきました。

(ネットから転載)
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女性は高貴な女御、老人は庭掃きの賎しい身分の男。
恋に隔てはないといいながら、階級も違い、年齢の差もあったでしょう、そもそも女御は老人のことなど、何とも思っておらず、老人も望みのない恋だとわかっていたようです。
ところが女御が、老人にあらぬ希望を持たせたことが、恐ろしい悲劇を生み出しました。
わずかな希望にすがり、決して上げることのできない重い荷を持とうとする老人の哀れな姿。
老人は女御の仕打ちに、恋心を無残に砕かれ、恨みの末に死に、怨霊となってしまいます。
能では、老人の心の揺れが、緩急鋭い謡と、ごくわずかな所作とで見事に表現され、観る人の心のなかに、ぐんぐん入り込んできます。
また老人は恨みとおすことなく、最後は女御の守護神になると言います。
恨み通すよりも、報われずとも、愛した人の側で支える道を選んだ老人の、けなげさも印象深いものがあります。

これも面白い能だった。

ゆっくり楽しめたので帰ることにしましょう。
寒くならないうちに。

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